みんなが大好き、ゴーダチーズ
私たちの食卓に『馴染の深い』ゴーダチーズ。私の家では、スモークチーズおつまみとして、かなりの頻度で登場する。ゴーダチーズの生産国はオランダ。実は、オランダは、チーズ生産国ランキングでは、常にトップ10入りしている。気になるお味は、まろやかで癖のない親しみやすいフレーバー。熟成が若いゴーダは、もっちりとして酸味が無く、成熟が進むにつれて、コクも風味も芳醇になり、テクスチャーもハードタイプになっていく。ちなみに原料は牛の乳。
私の毎年の楽しみは、仕事の相方(オランダ人)が里帰りをする度にカナダでは購入できないゴーダチーズの『お土産』をもらう事なのだ。相方曰く、ゴーダではなく正式にはハウダ【How da】と発音するそうだ。ゴーダチーズの名前の由来は、オランダ南部に位置するハウダという町で、農家やチーズ職人がチーズをトレード(売り買い)したことから、そこで売られているチーズがゴーダと呼ばれることになったそうだ。トレードが始まりチーズが商品化されたのは中世頃からと言われているが、オランダのチーズの歴史はもっと長い。
コスパの良い工場生産のゴーダから、クミンスパイスの効いたライデンチーズ(Leyden cheese)、手作り農家チーズ(Boeren Goudse Oplegkaas)など無殺菌乳を利用したゴーダなどゴーダチーズのバリエーションは、様々!
今月、相方がオランダから持ち帰って来たお土産チーズは、こんな感じ!

地元農家の放牧牛から乳を搾り、お父ちゃんとお母ちゃんファーマーが、先祖から受け継いだ伝統とレシピでチーズを作り、ご近所のチーズ屋さんに納品する。愛のこもった素晴らしいチーズなのである。しかも、ゴーダチーズがこんなに美味しいのか!!!!と叫んでしまうぐらい風味と口どけがリッチなのだ。その自然な味からは、ファビュラスなチーズが完成するまでの光景が走馬灯のように私の頭の中を駆け巡るのだ。大げさではない。本当だ!そのくらいこだわりチーズの豊かなフレーバーは、脳みそに語りかけるのだ。
このチーズ屋さんのお店のディスプレイもなかなか乙なのもである。https://www.kaasvanboheemen.nl/
それでもって、これが伝統的なチーズ用ラッピングペーパー。

ドラエモンの『どこでもドア』があったら、私はきっと、Kaasspeciaalzaak van Boheemenの常連になっている。 こだわりチーズが手に入らない時は、適当にあるもので済ませる。ご近所のスーパーに足を運べば、手軽に購入できるのが、フリコ・ブランドのスモーク(燻製)タイプのゴーダチーズ。お値段もお手ごろで、ビールのおつまみにピッタリ。フュージョン巻きずしの具材にもお薦めなのだ。プロセスチーズ(ナチュラルチーズに熱を加えて溶かし乳化剤を加えて型に詰めたチーズ)なので、チーズの品質が安定している分、スモークとしての完成度が高いのかな?と勝手な素人解釈をしている。食べやすいので、ついついスナック感覚でパクパクと食べてしまうスモークチーズ。是非、お試しあれ。