キャステロ君、企業努力は認めます

皆さんの食卓でもおなじみのブランド、キャステロ。デンマークのチーズブランドです。最初から正直に言いましょう。キャステロは、美味しくないです。でも、他ブランドに比べると賞味期限(ロングライフタイプ)も長く、お値段もお手ごろです。この企業努力は素晴らしい!

今日、ご紹介するのは、キャステロ社のブリー・チーズ(Brie)です。一般にブリーは、牛の乳からできたフランスを代表する白カビソフトチーズです。ブリーとカマンベールはどう違うのか?チーズ職人に言わせると成熟する時間もサイズも、違いはある!とおっしゃりますが、消費者からしてみれば、微妙な違いなど、どうでもいいこと。

このお手ごろキャステロ・ブリー・チーズ(Brie)、そのまま食べるにはコクが無く、他社のブリーに完全に負けております。しかも、テクスチャーも悪い。それはなぜでしょうか?チーズの成熟を止めるために、加熱処理をして乳酸菌やカビを死滅させてしまっているんです。味の安定を確保するために『レトルト進化』を遂げたキャステロ・ブリー・チーズは、人類の進化のステージでいうとホモサピエンス。新チーズです。

冷蔵庫の隅っこに忘れられていても、「へっちゃらさ、だって僕はレトルトなんだもん!」と、前向きに冷えている姿がいじらしいのです。

そんなひたむきなキャステロ・ブリー・チーズ(Brie)の使い道は、ミルフィーユ鍋。白菜、ベーコン、ベイリーフ(月桂樹の葉)、豚バラ薄切りをレイヤーにしてコンソメでグツグツと煮ます。今回は、ブロッコリーの芯があったので、真ん中に追加。

白菜が、とろぉ~りと煮えてきたら、キャステロ・ブリー・チーズをドボンと入れて、土鍋のふたを閉め、チーズに熱がとおるのを待ちます。チーズの塩分が濃いので、コンソメの塩分を調整してください。

出来上がりは、白菜の甘みと、とろぉ~りと溶けたチーズが絶妙にマッチしたミルフィーユ鍋でした。牛乳好きの人は、牛乳+コンソメのベースで作っても美味しいですよ!