ジジイと呼ばれる大家⑬妖怪下水まみれ

外出から戻ると・・・・

家の中が下水臭い。なんだ、この匂いは!!

既に私は不機嫌。手を洗いにバスルームに行くと、何と!バスルームのシンクに汚水が逆流した痕跡が!

すると、ボイラー室から怪しげな音が・・・・

ジジイだ。

恐る恐るボイラー室に行くと、そこにいたのは、ピンクのゴム手をしてヘドロまみれになっているジジイ。

~(o>ェ<) くさっ

お前は、ジジイを卒業して、『妖怪下水まみれ』に転職したか?!

私:「ジジイさっ、なんでいつもこういうオチなのよ?」

ジジイ:「・・・」

ボイラー室の天井には、既に2か所も穴が開けられている。しかも、至る所のパイプが切断されているではないか?切断されたパイプから飛び散った原油のような真っ黒のヘドロがボイラー室の壁一面に飛び散っている。これが殺人現場の血痕であったら、ナイトストカーでアメリカ中を震撼させたリチャード・ラミレス級の犯行現場になっていること間違いなし。

私:「だれが掃除するの?」

ジジイ:「・・・」

ジジイは、疲れきった様子で、『妖怪下水まみれ』に転職するに至った経緯を話し始めた。

要約すると、最初は、ジジイのキッチンシンク(建物2階)のSトラップが詰まったのかと思い、修理に取り掛かったのだが、1階部分のボイラー室のどこかしらのPトラップが詰まっている疑いが強まった。過去40年に渡る適当DIY工事でパイプをつなぎ合わせ続けた結果、私のバスルームシンクのパイプに2階部分のキッチンパイプが、継ぎ接ぎ状態で合流する結果になってしまったそうだ。要は、パイプのつなぎ目が多すぎてどの部分が詰まったかわからないというのが結論。

私:「だから私のバスルームのシンクに汚水が逆流したの?」

ジジイ:「たぶん」

私:「これも己が蒔いた種」

ジジイ:「・・・」

丸一日かけて、やっとこ修理が完了。勿論、ボイラー室の天井の穴は開きっぱなしだ。『妖怪下水まみれ』の丸一日に渡る戦いの幕が下りた。

それから数日後の事。

久々にすがすがしい朝を迎えたので、気分よく玄関のドアを開けると、何と!

目の前にネズミ捕りにかかった巨大ドブネズミの屍が地面に落ちているではないか!! (ブログではお写真は公開はいたしません。ネズミが巨大すぎて、かなりグロテスクでした)

周囲を見渡すと、私の玄関前のフェンス上に旧式ネズミ捕りが設置されているではないか?!

命がけでトラップからサラミをGETするネズミちゃん。美味しいご馳走をいただくのはネズミの世界でも大変。

数個のネズミ捕りとネズミ捕りではないシンプルな板も含めて、いい感じにネズミを混乱させるようにセッティングされている。これは、プロの仕業である。

早速ジジイにメッセージを送る。

私:「でっかい獲物がかかっているぞ」

ジジイ:「?」

ジジイが2階から降りてくる。ジジイの様子を観察していると、どうやら今回の『やらかし』に関してはジジイはNO IDEA(さっぱり何のことだか分かっていない)のようだ。後日、お隣のおじいちゃんに確認をしたところ、彼が仕掛けたトラップだったことが分かった。ネズミにイチジクの実を食われ、畑を荒らされ、業を煮やしたお隣さんは『最後の手段』を決行した。ご長寿たちを怒らせると始末が悪い。私の玄関からの光景は、ネズミの地雷原。怒りのランボーのごとくネズミがネズミ捕りの地雷原を駆け巡るのだ。しかも、トラップには、サラミやチーズのご馳走が日替わりで仕掛けられるという手の込んだ演出!

お隣のゲリラ活動に参加した調子に乗ったジジイも自分のガラージ(物置)にネズミ捕りを仕掛けた。

翌日の朝。

ピコーン。メッセージが届く。

ジジイだ。

メッセージを確認すると、ネズミ捕りにかかったネズミの屍写真が・・・・

お前はいつからネコになったのだ?ジジイよ・・・

そんなこんなで、『妖怪下水まみれ』からトラップにかかったネズミ屍写真コレクションまで、今年のハロウィン・シーズンは地味に開幕。そういえば、我が家には、もう1匹、有名なハロウィン役者がいた!

中毒死の現場

『オンボロ熊蔵君』君無しでは私のハロウィンは語れない。今年は、毒キノコでいつもの現場シーンをお願いね!今月も『オンボロ熊蔵君』、いい感じ!

Happy Halloween to you! Hoping your night rocks, just like you!