ジジイと呼ばれる大家㉗テナントは私達だけじゃなかった・・・

ジジイシリーズの第一話でもご案内したが、ジジイの家は、全てDIY。

ジジイの日曜大工で仕上がっているのだ。汗

私のシャワー・ルームもジジイの被害現場の1つ。それは、ジジイがヨーロッパ旅行で留守にしていた時に起きた事件。

私がシャワーを浴びていると、タイルの目地に亀裂が入っていたので、指で押してみた。

ズボッ。( ̄□ ̄;)!!

しまった!ここは、ジジイの家である。『やってはいけないルール』を忘れていた・・・

ルール①家の中で不思議な穴を見つけてもむやみに指を突っ込んではいけない

ルール②手すりにもたれてはいけない(手すりの『転倒を防ぎ、歩行や動作を円滑にして快適な日常生活を支えること』という固定概念は忘れること)

ルール③大きな衝撃を与えてはいけない(ジジイの家は、震度3程度で建物倒壊まちがいなし)

案の定、タイルの目地は、崩れ、ぽっかりと穴が開いてしまった。

あーあ。また、やっちゃった。(´Д`)

それから5分も経たないうちに私の目の前に起きた現象が衝撃的であった。

なんと、アリが出てきたのだ。夜中に起きた私とアリの遭遇。気分は、スティーヴン・スピルバーグ監督の『未知との遭遇』である。

緊急の時に限ってジジイは不在なのだ。早速、ジジイにメッセージを送る。

私:「ジジイよ、私達の他に一体何匹のテナントがこの家に住んでいるのか?」

ジジイ:「また、アライグマか??」

私:「いや、奴らには、6本の足がある」

ジジイ:「?」

私:「今から写真を送る」

ジジイ:「普通のアリか?」

私:「お前の家に普通の生き物はいるのか?」

ジジイ:「・・・・」

私:「頭部の形に注目。頭部が四角で、牙のような口(しっかりとしたアゴ)、触覚が太く、色が薄茶色。これは、western drywood termite(アメリカカンザイシロアリ)である」

ジジイ:「わかった」

・・・・音信不通・・・・

はっ?何が「わかった」のか?ジジイ、おいっ。

返信してこい!

翌日、友人との週末ピクニックをキャンセルして、ご近所のホームセンターへ出動。

殺虫剤、タイル 目地材、タイルの目地削り、シリコン・コーキングを購入し、2日に渡るシャワールームの大工事になってしまった。家賃が安い分、工事費用がかさむジジイの家の日常である。