ジジイと呼ばれる大家㉟ジジイに食いつくマダニ
やっと春らしくなってきた今日この頃。ジジイも旅行から戻り、時差ぼけと戦うべく庭を徘徊している。笑
そんなある日のこと。
「おい、独裁者(=私に付けられたあだ名)、これ見てみろ」と、ジジイが言うのだ。
ジジイに、また何かをやらかしたのかと、尋ねると、ジジイは、『首イボ(英語では、Skin tag(s)』が4日前に腕にできたというのだ。
ちょっと待てジジイ。首イボは、急にできるものではなく、お前にイボができたとしたら、それは、脂漏性角化症(老人性イボ)である。何か怪しい・・・・
ジジイの指さす、イボを恐る恐る見てみると・・・・・

..・ヾ(。 ̄□ ̄)ツ ギャァ!!
足が6本、頭が付いている・・・・ああっー、イボじゃない~!!!!!!!!!
「ジジイ、これ、生きてるわ・・・」
よぼよぼゾウさん状態のジジイの腕にガシッと嚙みついてる。笑
態度のでかいテナント達には、家のほとんどを占領され、マダニにまで血を吸われるとは・・・・ジジイは、搾取する側とは、ほぼ反対のベクトルに生きている・・・・
「ジジイさ、このマダニ君、4日前から君を食してたと言ったよね?」と、聞くと、ジジイは、「そうそう」と、自慢げに答えた。しかも、「最近、俺、ちょっと弱ってたかも」と、しらーっとした顔で言うのだ。
「でもさ、4日も食いついてるのに、太らないって、どういうこと?」
ジジイ「・・・・・・・?」
ジジイから血を吸おうと一生懸命だったのに、血のアルコール濃度が高かったのか?それとも、血がカラッカラになって砂漠状態になっているのか?マダニ君の選んだターゲットは、まったくのスカンである。
ちなみに、ジジイと私の住むカナダBC州には、20種類のマダニがいるのだ。英語でマダニは、Tick(s)と言う。ジジイに食いついていたマダニ君は、The Rocky Mountain Wood Tick (Dermacentor andersoni)。ロッキー山脈なんて広大な名前付いてるのに、1センチ未満なのね、君は。笑
無事にマダニ君をジジイから外し、アルコールスプレーをしたりと、プチ拷問にかけてみるも、君は生きている。ジジイは、ジジイで、マダニ君を手に取ると、皆に見せてあげようと、気分が高揚している。精神年齢は、幼稚園生である。

ちょっと待て・・・・ジジイの手相って、これといって主要線が全くないではないか?!生命線・知能線・感情線・運命線が区別できない手相で改めて納得できる支離滅裂なジジイの生き様であった。