WCCC2020(世界チーズ大会)で見事に世界一の座を獲得したグリュイエールチーズ(Gruyère)

アメリカ ウィスコンシン州マディソンで、2020年3月に開催された WCCC2020(世界チーズ大会)で、見事に世界一の座を獲得したグリュイエールチーズ(Gruyère)。グリュイエールチーズは、スイス・グリュイエール 地方原産のチーズで、私のお気に入りトップ3に入るチーズ。俳優に例えると、Jeffrey Goldblumのような大人の魅力漂うエキセントリックでマイペースなテイスト。けれども、嫌なクセが無いので、親しみやすいチャーミングなフレーバーです。Jeff Goldblumは、俳優さんとしても素敵ですが、トークショーのゲストで登場すると、無茶苦茶楽しく、場の雰囲気がパッと明るくなります。正に、グリュイエールチーズが、テーブルを明るくしてくれるような感じ。

マーケットで手軽に購入できるのが、Le Superbeブランドのグリュイエールチーズ。195gでCDN$12(カナダドル)。原料は、牛乳で、熟成に半年から1年かけるハードタイプのチーズです。

加熱をしないでそのまま食べると、干物っぽい酸味が特徴です。また、ノンローストナッツに似たコクもあるので、リンゴや洋ナシスライスと相性が抜群。でも、グリュイエールチーズの魅力は、加熱すると風味がより一層豊になります。チーズフォンデュは、もちろんのこと、卵、キャラメライズドオニオン(飴色に加工した玉ねぎ)そして、お肉(燻製やプロシュートなど)との相性がばっちりです。

さて、今日のグリュイエールチーズを使ったお薦めディッシュは、キッシュ。

ネットで検索するといろいろなレシピが出てきます。代表的なレシピは、キッシュ・ロレーヌです。混ぜ合わせ(アパレイユ)は、チーズ、玉ねぎ、ベーコン、ハーブ、卵、生クリーム(クレームフレッシュも代用可)とシーズニングでとてもシンプルかつデリシャスです。今日のキッシュは、朝ごはんに必要な材料を全て混ぜた『怠け者朝ごはんキッシュ』。私の朝食メニュー。勿論、わざわざ早起きして作るなんぞ努力はしません。時間のある時に作って、冷凍しておきます。

どんなキッシュにも共通する美味しく作るコツは、全ての具材を一緒に炒めないこと。『怠け者朝ごはんキッシュ』の具材は、ズッキーニ、パプリカ(レッド・ペッパー)、リーク(下仁田ネギのように肉厚で甘いネギ)、グリュイエールチーズ、タイム(バーブ)、生ソーセージ、卵、生クリームそして塩と胡椒。パイクラフトは、ディジョンマスタードを塗って下焼きします。

パプリカとズッキーニは、一緒に炒めて、タイム(ハーブ)と軽く塩コショウ。ソーセージは、白ワインと月桂樹を入れて蒸し焼き。ネギは、多めのオイルで別に炒めて、茅乃舎野菜だしパッケージをビリっと破り、野菜ダシの粉をバシャっとかけて炒める。この味のしっかりついた、ネギがキッシュの卵&生クリーム液を泳ぐふりかけのような役割を果たします。各具材に違った味付けをすることにより、材料の風味が生かされ、キッシュの部分部分で違ったフィレーバーが楽しめます。母の作る五目御飯のコツ(具材に合った別々の味付け)を応用した調理方法です。