ラスベガス旅レポ:さくっと展示会場巡り。誰も欲しがらなかったスパーム(精子)とエッグ(卵巣)のキーホルダー

「マイケルの他にしたいことは?」と、妹に聞くと、「グンター・フォン・ハーゲンスのBody worlds展と、タイタニック展と、水族館に行きたい!」と言うので、さっそくお出かけ。ニューヨークを本拠地とするゲーム会社のアート・ダイレクターを勤める妹は、いつも仕事熱心。展示会場で、ひたすら展示物の観察をしていた。おつかれさん。

先ずは、Mandalay Bayホテルの水族館へ!ここの水族館は、シャークリーフでおなじみ。大きな水槽に数種類のサメが泳いでいるのだが、ホテルの水族館なので、それほどは期待しないで。が、しかし、私は、すごいものを見つけてしまった。久しぶりに自分のストライク・ゾーンにスコンとはまった『すごいもの』とは!!

ジャジャジャジャーン

イボのあるピラニア!早速、水族館の従業員のお姉さんに「おねえさん、このピラニア君、なんでイボついてるの?」と、聞くと、お姉さんは、にっこりと「餌を食べてる時に他のピラニアに噛まれてしまうとイボができちゃうのよね~。笑」と答えた。

ほほー、ピラニア君よ、まごまごと餌を食べえると、やられちゃうのね。それにしても痛々しいイボ。

それでもって、次の『すごいもの』は、これっ!

ぶよぶよに太ったコモドドラゴン君

平和に昼寝をするコモド君を称賛しながら、「『生きた恐竜』の風格さえ消え失せた『ラスベガスの肥満オオトカゲ』ね」と、つぶやいたら、隣のおばちゃんが、気まずそうに笑っていた。

水族館を去り、次は、ピラミッド型でおなじみのLuxorホテルへ!こちらのホテルでは、グンター・フォン・ハーゲンスのBody worlds展とタイタニック展が開催されている。

ラスベガスでのBody worlds展は、世界の主要都市で開催された展示会に比べると規模は小さい。この展示館で何か面白かったかと言うと、一緒に展示物を見て回った陽気なアメリカ人観光客たちとの会話と、LGBTQ+である妹のObsession (執着)もすごかった。

見ず知らずのアメリカ人観光客と仲良く話すきっかけを作ったのが、このコメント。

簡単に訳すと、『ガールズ(女の子)の脳は体重の約2.5%に対してボーイズ(男の子)の脳は体重の約2%』なのだ。

これを見つけた会場の女子たちは、「女がスマート(=知的)に決まっているじゃない~」やら「0.5%以上に私たちのほうが、もっと賢いわ」などど、旦那やボーイフレンドに向かって、冗談を言い始めたのだ。対して、男子たちは、「女の子の髪の毛の量は、体の大きさの2.5%に対して、男の子の髪の毛の量は、2%だ」などど、支離滅裂な反論をしている。笑

ああだこうだ言って、ワッハッハーと、笑いながら、展示物を見て回ることに。

一方、私の妹は、甲状軟骨(喉仏)、ホルモンが作られる体の部分(脳下垂体、甲状腺、副甲状腺、副じん、すい臓、生殖腺)、女性骨盤などをガン見しながら、「姉ちゃん、これらは、私たちLGBTQ+のObsession (執着)なのよ~」と、力説していた。そうだよねー。少しでも女性らしくなるために、日々努力して、投資もしている妹には、重大なボディーパーツだわ。おばちゃんは、違う意味で、毎日ホルモンのローラーコースターを体験してるけど。中年って思った以上に過酷なのよ。

Body worlds展が、そろそろ終盤を迎える頃、別のサイン(アメリカ人の7割が肥満)が私の目に留まった。何も意識しないで「アメリカ人の7割が肥満…」と、読み上げると・・・

「ねっ姉ちゃん、そんなこと、ここで声を出して読み上げちゃだめぇ~」と私を止めたが、時すでに遅し・・・

会場にいる7割の人は、『肥満』か『ワンパク相撲』・・・・

気まずい雰囲気・・・・ちょっと反省。いやっ、もっと反省。

すると、いきなり後方から「なぜなら、アメリカンは、マクドナルドを食べてるからよ~」と、開きなったおばちゃんが笑った。

肥満をマクドナルドのせいにして、ひとまず危機回避。陽気なアメリカ人の皆さんに感謝。

帰りのお土産屋さんで、スパーム(精子)とエッグ(卵巣)のキーホルダー発見。

次は、タイタニック展だ!

ジェームズ・キャメロンが監督・脚本を手掛けた不朽の名作。1997年にリリースされたから、もう25年前の映画になるのかぁ~。びっくり。

展示会場には、海底に沈むタイタニック号から回収された調度品や物品などが展示されている。妹は、やや興奮気味。

妹:「姉ちゃん、見てみて、沈没する前にオシャレして・・・・悲しいわ」

姉:「当たり前じゃい。パジャマで死ねるか!」

妹:「・・・・」

そして、次の部屋には・・・

なんじゃこれ?

妹:「姉ちゃん、これ、タイタニック号が激突した氷山!」

姉:「タイタニックを崩したのは、安物の小型冷蔵庫の冷凍庫に蓄積する『霜』の塊か~」

ちゃっちい偽氷山に、姉ちゃんの毒舌さく裂。

妹:「・・・・・」

そんな他愛無い会話を妹としていると、ジジイ(私の大家)からWHATSAPPのメッセージと画像が届く。ネズミ捕りにかかったネズミの屍写真。お前は、去年のハロウィンから、懲りずにネズミを取り続けているのか・・・(ジジイと呼ばれる大家・エピソード⑬妖怪下水まみれ)「ジジイよ、独裁者はただ今、タイタニックにいる。タイタニック号のネズミでもお土産に捕獲して帰ろうか?」返信ボタンを押す。

タイタニック展もそろそろ終盤。

こちらは、ジャックとローズが、いちゃついた船の先端。歴史的有名デートスポットである。「ジャック、私、飛んでるわ!」名シーンである。映画をまだ見たことが無い若者は、ぜひ、見てみて!

以上で、ラスベガス旅レポ終わり。