見た目は、巨大なカブトムシの幼虫。ZARTOのスモークモッツアレラチーズ
今日ご紹介するのは、誰もがご存じのモッツァレッラ。おつまみからピザのトッピングまで、使い勝手の良いチーズなのだ。フレッシュタイプの商品、燻製された商品、水牛以外の乳で作られた商品などなど、バリエーションも様々。
イタリア南西部に位置するカンパニア州が原産地のもちもちチーズ君。チーズを作る工程に『寝かせる』=成熟させる作業を含まないので、フレッシュ・チーズの仲間に入る。カード(凝縮した乳)に湯を注いで練り、テクスチャーがスームーズになり弾力が出てきたら、形を形成して出来上がり。Youtubeでモッツァレッラの作り方を検索すると、レンネットの代わりに酢を利用して作る方法から、本格的な作り方まで、いろいろと勉強ができる。ただ、殺菌処理されていない高脂肪牛乳を入手するのは困難なので、家であえて作る努力はしない。
イタリアであれだけパスタを食べたのに、カナダに戻っても、やっぱり食べたいパスタ。そうだ、Whole Foods Marketのほうれん草+スモークモッツアレラチーズのパスタサラダのレシピを真似て、自宅で作ってみよう!早速、ご近所のマーケットへ出動。期待はしていなかったが、やはり、ご近所のスーパーには、イタリア産のフレッシュタイプのスモークモッツアレラチーズは、売っていない・・・しぶしぶカナダ産のZERTOというスモークモッツアレラチーズを購入してみた。
イタリア人の友人に、「ねえ、ZERTOっていうカナダのメーカーさんのチーズ知ってる?」と、メッセージを送ると、「チーズマフィアか?」と変な質問が戻ってきた。
マフィア?!なんじゃ?
グーグルで、キーワードを入れて検索をしてみると、別会社(カナダ・大手チーズメーカー)とマフィアの癒着(疑惑かな?)の記事が上がってきた。
おおっー。チーズもマフィアか?おばちゃん、感心。
イタリア人の友人に「ZARTOじゃなくてSaputo Inc.がマフィアとの癒着疑惑(かなり昔の)記事(かなり昔)が出てきたけど、Saputo氏は、否定はしてるよ」と、返信すると、「どこも同じだ。数少ないチーズ・メーカーが、カナダのチーズ産業を独占するから、カナダのチーズは美味しくならない!」と、友人逆切れ。。。。
『美味しくない?』『独占』『マフィア』・・・ネガティブな固定概念を植え付けられてしまったZERTOチーズ君。決してオシャレとは言えない君のパッケージを開けるおばちゃんの胸はドキドキである。

パッケージから出てきたスモークモッツアレラチーズは、巨大なカブトムシの幼虫のようである。笑
棒状のままだと、食欲を一切そそらない見た目である。スライスしてみると、チーズには、しっかりと弾力があり、もちもち感が伝わってくる。

驚きである。思った以上に美味しいじゃない、君。おばちゃんは、君のことをけっこう気に入った。絹ごし豆腐をもちもちにしたようなテクスチャーに牛乳のコクと燻製フレーバーのハーモニーが、いい感じ。それでは、早速、パスタサラダを作ろう!

ローストペッパー、パルメザンチーズ少々、マヨ、スモークモッツアレラチーズ、ホウレンソウ、サンドライトマトとペンネを混ぜるだけの簡単レシピ。