おばちゃん&おじちゃん俳優の貢献に称賛。アカデミーにお願い、いつかは、トムに『トム・クルーズ賞』をあげて~
今年のオスカーは、『ほっこり』だった。ジミー・キンメル (Jimmy Kimmel)氏が、3度目のホスト。20年に渡る宿敵であるマット・デーモン(Matt Damon)氏の登場が少なかった【Youtubeでjimmy kimmel vs. matt damonを検索すると2人の確執(おふざけですが、本気です)の歴史がわかります】のには、がっかりであったが、去年のウィル・スミスの平手打ち事件をいじってましたね。笑
今年のオスカーは、おじちゃんとおばちゃん俳優が大活躍でした。ブレンダン・フレイザー(Brendan Fraser)氏の再起も見届けることができ、ミシェル・ヨー ( Michelle Yeoh)様の王道っぷりも拝ませていただいた。俳優として40年、「プライムタイムは過ぎた」だの「ばばあは、カンフーするな」など、心の無い批評にも負けず、輝き続ける彼女は美しい。「自分の情熱に耳を傾け、信じるもののために自ら立ち上がる必要がある」と、勇気いっぱいのコメントを別のインタビューで言っていました。夢を追うだけじゃなく、夢を見るなら『でっかく!』と、彼女の前向きな姿勢が、これからスクリーンにデビューする(アジア系)のちびっ子たち(All little boys and girls who look like me watching tonight) を励ましたに違いないと、おばちゃんは、ほっこり。
そして、もっと嬉しかったニュースは、キー・ホイ・クァン (Ke Huy Quan)氏の助演男優賞。インディアナジョーンズとグーニーズの子役さんです。アジア系俳優に来るチャンスは、ごくわずか。映画産業を好きだからこそ、スタントや助監督など、裏方さんもしながら、業界で頑張って来た彼のコメントに、おばちゃんの涙は、ナイアガラの滝。難民キャンプからドルビー・シアターのステージは、まさに『アメリカン・ドリーム』。キー・ホイ・クァン氏の今後の活躍を祈ってるよん。
最後に、2023年のオスカーを特別な授賞式にした瞬間は、ジェイミー・リー・カーティス ( Jamie Lee Curtis)さんの助演女優賞。大好きな俳優さんの初ノミネーションで初受賞の瞬間は、まさに『Long overdue(待ちに待っていました~)』である。Rubyさん(Transgenderのお嬢様)をサポートするインテンションで、オスカーのトロフィーをノンバイナリー代名詞「They/Them」で呼ぶのも彼女らしい。
ダイバーシティ&インクルージョンの時代になってきたお陰で(まだまだ課題は多いいが)、アジア系やアフリカ系の俳優さんや作品が評価されるのは、非常に嬉しいことである。もっと嬉しいのは、人種・国籍・文化・ジェンダー・ユニバース(マルチバース?!)・宗教の違いを超えて、皆で一緒に作り上げる作品だとか、プロジェクトだとか、社会組織だとか、一緒に笑える時間だってかまわない、そうやって、皆が仲良くできる時間と空間が、どんどん広がっていくことをおばちゃんは祈っている。
でも、忘れてはならないのが、トム・クルーズ氏の貢献。『映画産業を救う男』と称しても過言ではないぐらいに頑張っている。アカデミーは、彼を過小評価しすぎである。トップガン続編の興収入が1.5ビリオン・ダラーである。おばちゃんも映画館行っちゃったし。飛行機の中でも観ちゃったし。笑 クルーズ氏の映画は、どれをとってもすっこけてはいない。彼が、根底を覆すことのない実力を持った証拠である。数々のスタントもさることながら、私が一番感心したのは、ミッションインポッシブルで、ロンドンを全力疾走で走った時のスピードである。どんなCGよりどんなスタントより、身軽に走るおっさんのほうが、現実味があって凄い!
ここで、おばちゃんの提案。オスカーは、トム・クルーズ氏にだけに捧げる『トム・クルーズ賞』を作ってはいかがかと?