必死になって隠していた事実が、今ではチャームポイント
グレーヘアーデビューを果たして、そろそろ2年目。ロングヘア―からショートボブにヘアースタイルを変え、毛染めの残る毛先も先週に切り落とすことができた。カラーリング地獄から解放され、私の髪の毛はツルツルである。しかも、環境にも優しい。祝
白髪を隠して20年。いや、隠していたのではない。20代の頃から周りには、自分は白髪だらけだとカミング・アウトしていたのだが、その白髪を見せる気にはなれなかったのだ。女性の白髪には、いつもネガティブな固定概念が後を絶たない。「身だしなみがなっていない」、「汚らしい」、「女を捨てている」、「老けて見える」、「苦労してそう」、「疲れて見える」、「よれている」・・・・・・
実際に世の中の沢山の女性は、白髪になっていなくても、苦労しているし、疲れてもいるし、時には女を捨てたくなる時もある。逆にネガティブな要素が無縁な人生を過ごせている女性にも白髪は生えてくる!だから、『他人が自分をどう見ているか?』なんて気にしていたら、きりがない。年齢、見た目、自分の不可抗力の要因に対して差別をしたり攻撃をしてくる人間は、無視すればよいのだ。
勿論、白髪を染めず受け入れることは、2年前の私にとっては、容易ではなかったし、ありのままの自分を少しずつ受け入れていくための自分との対話時間も長かった。最近では、ナチュラルな自分の姿も楽しめるようになり、グレーヘアーに合うファッションのコーデもうまくなってきた。実年齢より10歳若く見せたいと『おこがましい』ことを望むのは辞め、とにかく『健康的なメンテ』ができていれば80点。
実際に、必死になって隠していた白髪だらけという事実が、今では一番褒められる私のチャームポイントになった(笑) ヨーロッパに行っても、アメリカに行っても、ご近所にお買い物に行っても、仕事に行っても、髪の毛と髪型を褒められる。若い女性に褒められる時は、とっても嬉しい。それでもって、見ず知らずの人から、私の不自然な白髪の生え方を指摘されるのだ(笑)
私の白髪の生え方は、自身の性格と似ていて、普通ではない。顔の輪郭の生え際の白髪が0(ゼロ)なのだ。イメージ的に描写すると、黒毛が輪郭を囲んだ白髪ヘアーかな?よって、「髪の毛の色は、人工的にグレーにしているのか?」と、聞かれることもしばしば。
友人たちにも、グレーヘアーに関してアドバイスを聞かれるのだが、私の個人的な意見は、『毛が痩せて艶が無くなる前にグレーヘアーにデビューするべき!』である。グレーヘアーの自分が気に入らなかったら、髪の毛を染めれば数時間で修復が可能なので、ただ、それだけの事である。
若い時は、誰もが「自分がこんなに年を取るんだ・・・とは思わない」と昔、母に言われたことがある。人間って自分が経験してみて受け入れてみないと、わからないこといっぱいである。だから、年だからと言って諦めたり避けたりしないで、前向きに生きていけたら良いなって思う。