じんわりやってくる、ブッラータチーズの幸せ感
今日のチーズは、ブッラータ(Burrata)です。イタリア南部原産のフレッシュチーズで、パッケージを開封したら、24時間以内に食べきることがルールです。ブッラータが市場(海外のスーパーマーケット)に出てきたのは、10年ぐらい前です。スーパーでブッラータを見つけたときは、かなり興奮しました。笑
ブッラータは、牛または水牛の乳を原料としたチーズで、製法はモッツァレッラと同じでパスタフィラータという製法で作ります。レンネットを加えて暖かいミルクをカードにし、ホエー(水分)と固形分に分離されたら、固形分のほうを生地に弾力が出るまで練りこみます。つきたてのお餅のようなテクスチャーになったら、袋状の形を形成して、その中に濃厚クリームを注ぎ、写真のように注ぎ口をキュッと縛って完成。
ブッラータはイタリア語で「バターのような」という意味。この塊をナイフで割ると、中からドローリと、温泉卵の白身のようなフレッシュチーズが流れ出てきます。食べるポイントは、チーズがキンキンに冷えているとクリームの風味が楽しめないので、食べる20-30分前に冷蔵庫からパッケージを出して、常温に戻しておくこと!
外皮の部分は、モッツァレッラに近いモチモチとした弾力のチーズです。ドロッとした中身とモチモチの外皮のコンビネーションが絶妙に素晴らしいのがブッラータ!更にミルクの甘みが、いい感じに口の中に広がるので、ブッラータを口に含むと、幸せ感がじんわりとやって来ます。お顔も自然にほころんでしまうイタリア職人技。職人さん、ありがと~。
気になる食べ方は?と、聞かれるとですね・・・ 正直、回答に迷うのですが、私は、ブッラータと蜂蜜のコンビネーションが大好きです。

ワイルド・フラワー系の“まろやか”なものから柑橘系の“酸味の少しあるフレッシュ”なはちみつが合うのでは?と、勝手に信じています。
チーズを甘いものと組み合わせるのが苦手な人は、トマトやフレッシュバジルと組み合わせてさっぱりと食しても良し。オリーブオイルとブラック・ペッパーを散らしても良し。プロシュットと食しても良し。パスタやリゾットの上にボトッと落としても食べても良しです。

こちらは、バンクーバーのOCAというパスタ・レストランの作品。ニョッキにジェノバソースとブッラータ!爽やかな夏の一品。OCAは、バンクーバーで一番美味しいパスタレストランです。パスタ・サンプラー(パスタ数品)+アンティ・パスト(コールド・カット・ミートなど)+デザートでCDN$70のコースがお薦めです。レストランは、予約を受けていないので、ご注意。